人工妊娠中絶について

 妊娠には歓迎される妊娠と、歓迎されない妊娠があります。
妊娠して良かったと思う人と、できてしまった、失敗してしまったと後悔する人も少なくないのが妊娠です。
 40年以上産婦人科をやっていますと人それぞれです。不妊症で通院していて、妊娠していますよと報告しますと、癌が治ったと報告した時と同じような笑顔を見せる人もいますが、同じ妊娠でもいらない妊娠の場合は中絶を希望して来院する場合が多いようです。
 日本では人工妊娠中絶は一定の規則を守れば認められています。
妊娠初期から妊娠22週未満までの妊娠は、配偶者が反対しなければ問題なく中絶できます。しかし 22週過ぎの妊娠は何があっても中絶はできないことになっています。
 近頃は中学生、高校生のできてしまった妊娠が多い傾向にあります。親や相手の人に相談できずに、悩んで相談した時には22週を過ぎてしまっている人もいます。相談できずに一人で分娩し子供を捨ててしまったニュースを時々耳にします。
 どうしてもいらない妊娠の時は早期に中絶をすすめます。
 現在、手動真空吸引法という新しい安全で簡単な中絶手術が行われ始めています。
 当院でも新しい技法を取り入れ、今までの掻爬術+電動吸引法の併用と手動真空吸引法を希望により分けて行っております。麻酔は静脈麻酔か局所麻酔を行っております。
 いらない妊娠等の時にはご相談ください。

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